日本も台湾も大きく共通しているのが、出生率の著しい低さ。文化的に似通っている点も多い2つの国ですが、皮肉にもこの点に関しても言える訳です。

 

ただ、これに絡む地域活性化という視点から見ると、それぞれの国民の認識や取り組み方などは大きく異なっているように思えます。

 

ここでは、台湾における地域活性化について取り上げ、日本にて活性化がむしろ台湾よりも進んでいない背景などをチェックしてみましょう。

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台湾と日本における地方活性化の大きな違いとは?

この2つの国で地域活性化を見た場合、認識に大きな違いが見られる点と言えば【主体となる担い手】にあるのかもしれません。

 

日本ではどうしてもその地域の自治体が率先して動く訳ですが、台湾の場合になると役所は単なる窓口としての事務屋でしかありません。

 

台湾では地域の良さを理解する民間人が企画立案することも多く、対外的にも地域活性化を主導しているのです。

台湾の地域活性化は人を受け入れる寛容さから始まる

活性化の立案なら日本の民間でもやっているよ!」という声もあるかもしれませんが、それでも日本の社会は他県からの移住者などにも排他的外国人の移住となるとかなり抵抗感を持つ方も少なくありません。

 

地域の活性化は基本的に人による活性化。もし、各地域の日本人が本当の意味で活性化を立案から実行までも担っているのであればもっと人的活性化から始まって結果的に良好な地域活性化に繋がっているはずなのです。

 

台湾に行きますと外から来た方への排他的な態度はそれほど大きくないこともあって、その寛容さが各エリアにおける活性化の大きな力となっています。

日本の地域活性化では地元の人間の腰が重すぎる

日本の場合は、地域活性化と聞くと【政策上のスローガン】というイメージが大変強く、お上からのトップダウンにて民間人がやむを得ず活性化に取り組んでいるという感じがしますよね。

 

考えてみると、日本では地域活性化の担い手と言えば地元出身者は極めて少なく、都会などの他県から移住してきたモチベーションの高い新参者というか、全くその土地に所縁のない方が担っている場合が多いのです。

 

逆に昔からの地元民はこのような担い手に複雑な感情をなぜか抱いたり活性化そのものに腰が重かったり、この点が台湾ではそれほど見られない部分かもしれません。

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日本において地方活性化が著しく進めにくい理由は?

それでも、担い手の主体が異なるという理由だけで、これほど日本で地域活性化が進めにくくなったのでしょうか?

 

実際のところ、根本的な原因がもっと別のところにあると思わざるを得ないのですが、その大きな原因と言えるものをピックアップしてみました。

基本的に地方が独自の活性手法を理解できていない

まず、端的に言えることは、地方の自治体そして住民を含めて活性化のためにどんな方法を採るべきか理解さえしていないということです。

 

先にも少し触れたように、日本はトップダウン決定の傾向が大変強くなってきており、その決定内容に沿って担い手が実行するだけなので、採用した活性化方法が有効ではなくともやめられない現実があります。

 

活性化とは程遠い結果が生まれても、活性化は難しいという認識で終わってしまうだけで、方法に問題はなかったかという思考にさえもならないでしょう。

地域活性化が少子化対策の一環にて進められている

さらに日本の地域活性化の大きな障害は、常に少子化対策と一体化されている点にあります。本来地域の活性化というのは人的な要素が必要なものではあっても、必ずしも年齢的要素とは結び付きません

 

それでも、日本人はどこかで若い人がいないから地域は活性化しないという理由づけをしてしまい、現段階の人的資源で解決できる方法の模索を敬遠しがちなのです。

 

若い人に活性化をやってもらうというよりも、若い人を含んだすべての人にそのエリアに暮らすことに大きな意義を見出してくれる街にすることが地域活性化の本質ではないでしょうか?
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地域活性化の先進的な台湾に見る日本へのヒントは?

さて、台湾を地域活性化の先進地域もしくはお手本としてみた場合、日本のスムーズな地域活性化に対して何らのヒントが得られないものでしょうか?

 

台湾にできるから日本にもできるということは決して保証できませんが、少なくとも現状をきちんと把握してそれによって活性化に繋げることが最低でも求められそうです。

身の丈に合った地域活性化をそろそろ実践すべき!

日本は政府主導で観光立国を標榜していることもあって、各エリアにおいても観光に力を入れる傾向にあります。

 

しかし、観光資源が充実しているところばかりとは限りませんし、活性化にも比較ができないほど差が付いてしまうでしょう。

 

人工的に呼び物となる観光資源を作ろうとすれば活性化に逆行してしまうリスクもあり、やはり身の丈に合った誰もが心地の良く感じられるエリア構築を目標とした活性化が無難です。

 

エリアに総合的にマッチした無理のない活性化、人間で言えば若作りでもなく年相応のナチュラルな姿がそれに当たります。

若者に頼らない地域活性化をメインに見据えるべき!

東南アジアの新興国などに行けば、人口の平均年齢が20代と日本から見ると驚くべき国があります。

 

本来の地域活性化は若者だけが担うべきではありませんが、担える若者が多いほど社会に柔軟性が出てきます。

 

しかし、現実問題にて日本での若者増加は奇跡が起こらない限り難しく、若者という言葉そのものが聞かれなくなるかもしれません。

 

そのため、日本にて地域活性化を進める精神的な心構えとして、端から中高年がメインですべきものという認識へ改めるべきです。

 

日本人はこの基本概念を変えなければ、二度と活性化ができなくなるほどの岐路に立たされています。

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