台湾では2000年代前半から2016年にかけて世界の中華圏でも大人気となるバラエティ番組をたくさん世に出してきました。

 

その中でとても大きな役割を果たしてきたのが、有線テレビだと言えるでしょう。

 

有線テレビの中でとりわけ高い視聴率を誇ってきたのが「中天テレビ」ですが、2017年にかけては中天テレビも深刻な視聴率不振に喘いでおります。

 

数多い有線テレビチャンネルの中でも特に人気の高かった彼らですが、どのような事情が背景にあるのでしょうか?

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看板番組を一気に終了させた中天テレビは迷走中?

中天テレビにとって、2016年は節目の年であったと同時に厳しい試練の年の始まりでした。

 

それは彼らにとって、それまで安定した視聴率を誇って来た看板番組を一気に終了させてしまったからです。

 

中天テレビは2016年から迷走を始めましたが、2017年に入ってもいまだに方向性を見いだせないままでいます。

2016年までにゴールデン二枚看板長寿番組が終了

2016年の1月に入ってすぐに放送が終了した「康熙來了」2004年から続いた中天テレビにとってはドル箱番組でした。

 

また、2016年の9月には2007年から放送されてきた、今どきの大学生を焦点にしたバラエティ「大学生没了」が終了

 

どちらもゴールデンの番組であったこともあって、視聴者の中天離れを一気に進めてしまう結果となったのです。

 

時期を見て1つずつ終了させれば良かったのですが、同じ年に一気に終わらせたこと中天にとって運命を変えるほどの大きな切っ掛けだったと言えるでしょう。

同じ時間帯で再放送を繰り返して時間を繋いでいる

さて、現在の中天テレビの状況はどうでしょうか?

 

ゴールデンの時間帯において、上の2つの過去の看板番組を何度も再放送し続けている状況なのです。

 

日本のテレビ局でも、昼下がりの時間帯に過去のドラマを流すことは少なくありませんがゴールデンとは前代未聞と言えます。

 

しかし、このことで現在の中天テレビにはゴールデンタイムであっても、放送できる良い番組が制作できていないという大きな実態が垣間見えるでしょう。

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バラエティ番組界の敏腕ディレクター「王偉忠」の苦悩

近年における中天テレビのバラエティ番組を制作してきた人物は、「王偉忠」と呼ばれる敏腕製作者になります。

 

現地台湾では業界内にて「偉忠哥」と呼ばれており、バラエティタレントから見ると頭が上がらない存在でした。

 

中天の看板番組だった上の2つも、彼による制作でしたので中天の彼に対する信頼は相当厚かったと言えるでしょう。

 

そんな彼も、近年はバラエティの政策に対して、少なからず苦悩を抱いているようです。

バラエティに回せる資金が現在大幅に減ってきている

現在、テレビ番組を制作できる予算が全体的に減ってきているのは周知のとおりです。

 

バラエティ番組はその中でも特に資金回りが悪く少ない製作費がそのまま台湾のバラエティの質の悪さとして現れているでしょう。

 

台湾でもスポンサーからの広告費の値切りが著しくバラエティ番組の方向性をより厳しく吟味している現実があります。

「金星娯楽」からのバラエティ人材が大量に流出!

また、「王偉忠」は製作者であると同時に、バラエティタレントを抱えるプロダクション「金星娯楽」の代表者でもありました。

 

今でも代表者であることに変わりはありませんが、本来在籍して彼が制作していたバラエティに出演していたタレントの多くは他の事務所に移籍しています。

 

物まねタレントなども多く抱えていましたが、彼が制作していた中天テレビの物まね討論番組「全民最大黨」が2012年に完全に終了して以降に人材の大量流出を招いたのです。
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自社番組を安売りしないテレビ局が急速に勢力拡大

このように中天テレビの凋落は、一人の敏腕プロデューサーまでにも悪影響を及ぼしたのです。

 

しかし、台湾の有線テレビは層が厚く、自社番組をしっかりと作って安売りしないところも存在します。

 

彼らはそんなテレビ局を取り巻く厳しい時代であっても、急速に業界での勢力を拡大しているでしょう。

三立テレビのバラエティ番組はかつての中天を彷彿

その中でも最も力強いのが、「三立テレビ」と言っても過言ではありません。

 

実は「王偉忠」は三立でもある有名なバラエティ制作に関わっており「國光幇幇忙」と呼ばれる2004年から放送されているバラエティです。

 

その他にも、三立はいくつかの人気バラエティを現在でも抱えていて、その様子はあたかも過去10年間の中天テレビを彷彿しているでしょう。

息の長い番組が密かな人気のであるTVBS歓楽台

さらに、現在は「TVBS歓楽台」と呼ばれるバラエティチャンネルも人気です。

 

彼らのバラエティについて派手さはないものの、一定の放送期間を維持しているので息の長いバラエティを提供し続けています。

 

あらゆる年代に受け入れられる旅行グルメバラエティ「食尚玩家」は大変人気で、押しつけがましくない彼らのコンテンツが良いでしょう。

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