台湾に旅行などで渡航された方であれば、一度は台湾のテレビを見る機会があると思います。

 

その場合に台湾音楽に触れる場合もあるのではないでしょうか?いろいろ見てみると、若者向けの音楽ばかりではありませんね

 

台湾にも歌謡曲は多く、いわゆる【台湾語流行音楽】と呼ばれる音楽のジャンルが存在しているのです。

 

今回は、台湾好きの日本人の方でもあまり親しみのない【台湾語流行音楽】について深く見ていきましょう。

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台湾歌謡【台湾語流行音楽】が台湾国内で根強い人気を持つ理由

この【台湾語流行音楽】はその名の文字通り、台湾の公用語である中国語の普通語(台湾では台湾國語)でない、台湾の方言である台湾語(台湾閩南語)で歌唱します。

 

その音調はスローペースで、高齢者が好きそうな情緒的で分かりやすい歌詞を持つことがほとんどです。

 

日本では高齢者向けの音楽はマーケットが縮小している傾向にありますが、台湾ではまだまだ根強い人気を誇ります。ここでは、その理由などについて見ていきましょう。

台湾語での歌唱が求められる格式高い歌謡ジャンル

台湾では現在、台湾語による文化復興の必要性が高まっています。

 

台湾人は基本的に台湾語の話せる【内省人】戦後に台湾に入植した台湾語を母国語としない【外省人】に分けられるでしょう。

 

近年は中国大陸からの政治的圧力も高まっている台湾ですが、それを背景にして台湾独自の文化を大事にしようという動きが活発化しているという訳です。

 

また、台湾語で歌う【台湾語流行音楽】は台湾の70年代から80年代にかけて重要な娯楽音楽であったこともあり、台湾現地では格式高い歌謡ジャンルとして見なされています。

台湾語流行音楽歌手がバラエティ番組で活躍するケースも多い

【台湾語流行音楽】の歌手の活動を見てみると台湾では純粋な歌番組だけでなく、バラエティ番組であっても歌を披露する機会は意外に多いようです。

 

観客参加型のバラエティになると、日本ではそのほとんどが若者向けの歌手の参加が多くなることでしょう。

 

一方で、台湾では大変レトロな視聴者参加型の歌バラエティもまだ存在することから、歌手による持ち歌の披露や彼らによる茶番劇も多く見ることができます。

 

このような番組は司会者が台湾語で司会をすることも多く高齢者だけでなくて台湾語が話せる若者が収録参加するケースも少なくありません。

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台湾語流行音楽は日本の演歌にとても似ている?

この【台湾語流行音楽】の曲調は、総じて日本の演歌にとても似ていると言えるでしょう。

 

日本の有名な演歌を台湾語の詩に書き替えて歌われたパターンは数多く、台湾語流行音楽専門の歌手からも日本の演歌に対して大きく敬意が見られます

 

特に台湾の高齢者世代は若いころに日本の演歌をよく聴いた方も多いので、それが台湾語流行音楽の根強い人気の元になっているとも言える訳です。

台湾の古い台湾語流行音楽歌手は日本語で曲を出した者も多い

実は台湾語流行音楽の歌手でも有名な方やベテラン勢になると、日本語で曲を出した方も少なくありません。

 

特に1980年代は特にこの傾向にあり、現在でも曲は出さなくても日本の演歌で有名な曲を日本語で歌うことができる台湾語流行音楽歌手もかなり多く存在しています。

 

もちろん、彼らの日本語そのものの語学レベルは高くないのですが、歌に関しては訛りもなく唄える優秀さも持ち合わせているのです。

日本演歌歌手は特に台湾への営業は行きやすい?

逆に日本の有名演歌歌手が台湾でコンサートをするケースは近年多くなっており台湾の現地の歌番組にゲスト出演することもあります。

 

その場合に台湾語流行音楽歌手が演歌歌手への尊敬の印として日本語で歌を披露したり、一緒にパフォーマンスを行ったりと好待遇を受けることも多いでしょう。

 

台湾の年配者を中心に日本の演歌ファンは少なくなく、日本では演歌のマーケットが縮小しているのとは対照的に台湾は演歌歌手にとって営業を行いやすいエリアなのです。
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台湾語流行音楽を取り巻く現状と将来性はどうなの?

それでも、気になるのは【台湾語流行音楽】の今後ではないでしょうか?

 

台湾でも音楽業界そのものの権利の揺るぎなどが問題視されることも多く、それが個々の歌手の生命に関わることも少なくないからです。

 

ここでは【台湾語流行音楽】を取り巻く現状、そして将来性についても検証していきましょう。

台湾語文化が保護される限りはジャンルとして続く

先述のように伝統的な【台湾語】そのものを保護して見直していこうという動きは、今後台湾ではより活発になっていきます。

 

台湾では過去に中国国民党による【台湾國語推進運動】があったこと、現在の中国大陸の台湾への態度硬化も相まって台湾語の存在は今後も政治的関係において重要なカギとなっていきます。

 

そのため、それを担う台湾語流行音楽は台湾の音楽の重要なジャンルとして継続していくと見られているでしょう。

台湾語流行音楽専門の若手歌手も多くなってきている

台湾語の流行音楽の歌手も年配の者だけでなく、若手の歌手も意外に多く存在しているのです。

 

台湾ではその年の音楽に影響を与えた曲や歌手のために【金曲奨】と呼ばれるものがあり、いわゆる台湾の音楽アカデミー賞になるでしょう。

 

この中には、【最優秀台湾語歌手奨】と呼ばれる受賞項目男女ともに用意されています。

 

つまり、ここでも若い台湾語流行音楽歌手がモチベーションを保ちやすい仕組みが台湾にはあるのです。

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