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民主国家である台湾でも、台北は多くの外国人に注目される都市です。

 

そんな多くの異なる年齢層の人間が毎日行き交う大きな都市の中で、安定した生活とは縁遠い【台北人】も数多く存在しています。

 

今回から数回に分けて、台湾の若き新鋭画家の1人として非常に注目されている【オスカー・ツァイ氏】絵をじっくりと紹介しましょう。

 

彼が描く【台北人】と題した絵のシリーズは、素朴なタッチでありながら台北に潜む影の部分もしっかりと伝えてくれるのです

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台湾の大都市で必死に生計を立てる【台北人】

台湾にも日本同様に多くの貧しい老人が多く存在しています。

 

ここで紹介するのは、街角でモノを売って必死に生計を立てる2人のおばさんの絵です。

 

いずれの絵も、生きるために頑張る姿がよく描かれているでしょう。

 

台湾にも年金制度があるのですが、その恩恵を受けられない高齢者は年を重ねても体に鞭を打って働き続けています。

中和区のとある市場で野菜を地道に売るおばさん

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最初に紹介するのは、新北市中和区のある食材市場の片隅野菜を売っているおばさんです。

 

台北でもかつてはこのような売り方をする者も沢山いましたが、今ではスーパーマーケットの隆盛ですっかりレアな存在となりつつあります。

 

それでも絵を見ていると、期待できないけどとりあえずお客さんを待つおばさんの心が見て取れるようです。

 

絵の中には傘も複数本刺さっていますので、天気の変わりやすい台北の雨に備えて必要な時に販売するのでしょう。

MRT中山駅でハクモクレンの花を売るおばさん

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こちらは、MRT中山駅の傍でハクモクレンを打っているおばさんです。

 

信号で車やバイクが泊まるたびにドライバーや同乗者に花を勧める。これが彼らの商売になります。

 

中国に行くとこのような光景は当たり前に残っていますが、台北でもまだまだ花売りさんもいるのです。

 

夏の太陽のうだる日も、雨にも負けず風にも負けず車の排気ガスに耐えながら必死に花を売るおばさんの姿は現代人が忘れているものを彷彿とさせます。

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台湾の大都市でどう夜を明かすか考える【台湾人】

台湾にも東京と同じように多くのホームレスが存在します。

 

田舎にもホームレスは存在しますが、都会のホームレスほど世知辛いのかもしれません。

 

ここで紹介する2つのホームレスの絵は今日を明日をどう生きるべきか、必死にもがいている彼らの葛藤も垣間見えるのです。

MRT雙連駅近くに座り込んでいるホームレス

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この最初の絵はMRT雙連駅近くにたたずんでいるホームレスです。

 

ホームレスに特徴的な資源物の入ったビニール袋は彼の大事な財産なのでしょう。

 

それよりも特徴的なのは彼の孤高のまなざし今日はどこで寝るか、明日は寒いのか暑いのか、心配ごとは多そうです。

 

そのような境遇でも生きていかなければならない彼らの心理について、この絵はとても生々しく切実なほどに描写しています。

龍山寺付近で座り込んでいる年老いたホームレス

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こちらは龍山寺付近のホームレスですが、1枚目のホームレスと比べると高齢のようです。

 

帽子をかぶって、杖を突いて歩行者を眺める毎日を送っているかの表情でしょう。

 

彼は先ほどのホームレスと違って失望したまなざしはないのですが、それは生きている年月が先ほどのホームレスよりも長いからなのでしょうか?

 

龍山寺と言えば、日本語を話せる高齢者世代も元気な方を見かけることもあります。

 

台北の高齢者にとって、龍山寺とは安らぎ若しくは希望を与えてくれる場所なのかもしれません。

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台湾の大都市で支えられて支える【台湾人】高齢者

少子高齢化の問題は何も日本だけではありません。

 

出生率がさらに低い台湾でも非常に問題になっているのです。

 

人は老いて病弱になっては誰かに面倒を見てもらわなければなりませんが、その一方で老いても社会に貢献しなければならない方もいるでしょう。

 

ここで紹介する2枚の絵は、まさに2人の対照的な高齢者の姿を描いています。

台北駅でバス乗車待ちの外国籍世話人と台湾老人

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最初の絵は、台北駅でバス待ちをしている車いすに乗った台湾老人介助の女性です。

 

介助の女性を見ると台湾人の表情とはちょっと違います東南アジア系の外国籍の女性でしょう。

 

台湾も、フィリピンやベトナムなどからこのような人材を受け入れていますのでこのような光景は頻繁に街角で見られます

 

まさに台湾人の家族もなく、若しくはいても面倒見てもらえない台湾の高齢者の悲哀や切なさがこの絵に表れているでしょう。

 

日本人から見ても、決して他人事とは思えない現実を突き付けている絵になるのです。

淡水の古い街角で黙々と掃除をするおじさん

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今日最後にご紹介するのは、淡水の街角で掃除をするおじさんです。

 

淡水といえば海鮮や魚肉団子を食べに行く現地人や観光客も非常に多いでしょう。

 

そんな皆が楽しむ中で、清掃に励む高齢者の姿の絵になります。

 

台湾では観光地などをきれいに保ってくれるのは高齢者の清掃活動によることも多いのです。

 

観光客は清掃活動の人などをまじまじと見ませんが、観光客が気持ちよく過ごせるのはまさに彼らのおかげと言えるでしょう。

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