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台湾と日本の安定した関係の背景には、戦時中からの植民地時代における様々な政策にあります。

 

もちろん、悲惨な歴史もありましたが、現在まで両国間の努力によって前向きな関係が維持されてきたと言えるのです。

 

しかし、近年中国の台頭によって、一時的に日本と台湾の関係が悪化する寸前になる事態に見舞われました。

 

それでも、ここ数年で再度改善されてきた訳ですが、関係悪化が改善されたプロセスをチェックしていきましょう。

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台湾と日本の関係が一時的悪化した要因とは?

上述のように、両国の台湾と日本との関係が悪化寸前まで行ったのは中国の存在があったに他なりません。

 

しかし、それは同時に台湾の方にも中国に対する政策が時の政権によって大きく方向転換された経緯もあるからです。

 

ここでは、一時的にでも日本と台湾の関係が悪化の兆しを見せた大きな要因を見ていくことにします。

台湾に住む中国人が結婚などで著しく増えた

最大の要因の1つに、中国人が台湾に住む機会が以前よりも多くなったということにあります。

 

中国人との結婚や中国からの留学などの要件も緩和されたことによって、台湾在住の中国人が増えたのは言うまでもありません。

 

これによって、中国の価値観を台湾社会に持ち込める機会も形成され、台湾人のコミュニティに中国人も参加できようになったことで台湾側からネット上で日本を誹謗中傷するケースも出てきました。

 

そのような事情が、なぜ台湾から日本へ誹謗中傷が出るのかという困惑感を日本人に広めてしまったという訳です。

前総統が中国との統一を積極的に推進した

また、2016年5月まで就任していた馬英九総統は、祖先も中国で自らも中国生まれだったために中国との統一を積極的に推進していきました。

 

これが、結果的に台湾と日本との関係悪化の兆候を生んでしまったと言えるでしょう。

 

前総統は退任寸前に中国の国家主席と首脳会談を戦後初めて実現させ、このことは1つの中国を自分が望んでいるということを示すための大きなメッセージだったとされます。

 

この首脳会談は2016年の総統選挙の2か月前に行われたもので、国民党が総統選挙に不利な情勢を打開したいという意図があったとされるでしょう。しかし、この首脳会談がむしろ逆効果になり、総統選挙で国民党候補は大敗したのです。

目先の利益優先にて一時的に台湾と日本の関係が悪化

さて、中国がどうしてそんなに台湾という小さな島にこだわるのかご存知ですか?

 

それは中国や中国人が【大きなニワトリ】として自国を認識していることでして、地図を見ると確かに中国の地形は【右向きのニワトリ】に見えます

 

そして、そのニワトリの足となる位置に台湾がありまして、メンツを何よりも重視する中国はここを分断されると足が切られた形になるため非常に困るという訳です。

 

これを何としても防ぐために、中国は台湾に対して経済的な武器で引き寄せを図ってきました。

 

台湾が一時的にこの目先の利益を重視したことで、結果的に日本との関係に悪化傾向が出たという専門家もいるでしょう。

台湾企業が事業をしやすい環境を整えていた

実際、中国は2000年代に入って、台湾企業の対中投資が進めやすいように許可も甘くして、台湾メーカーの生産性を上げるための政策を取ってきました。

 

2000年代初頭は中国もバブル景気に突入する前だったので、台湾側にも中国の安定成長への期待感が高まっていたのです。

 

このことは、台湾と中国が経済的に密接になるきっかけとなり、同時に中国にとっては統一を早める良いチャンスだと認識していたと言えるでしょう。

中国は数年間でのスムーズな統一を模索していた

また、中国は日本の尖閣諸島の問題が台湾と一致できることに目をつけて、尖閣諸島海域への領海侵入を進めて台湾をさらに自国側に引き寄せようとしていました。

 

実際に台湾の漁業者も尖閣諸島の近くまで船を出して抗議活動していることは周知の事実ですし、中国はこれと共闘することによって国内政情不安定も改善できると目論んでいたのです。

 

このことも台湾と日本の関係が悪化傾向にあった大きな要因と言えるでしょう。

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香港デモと総統選挙をきっかけに日本との関係が改善

しかし、2014年に起きた香港デモいわゆる雨傘運動の発生が中国の方針を大きく狂わせ、台湾は中国から離れることに再度目覚めるようになります。

 

つまり、香港の置かれている姿を将来の台湾と重ねた場合、中国に統一されることが非常にリスクも大きいと言う認識を多くの台湾人が得たわけです。

 

これによって、徐々に日本との関係も改善に向かうことになったのです。

台湾人が香港デモで分かった中国の本質性

2014年の香港デモは、民主国家である台湾真逆のイデオロギーを持つ中国の本質の違いを台湾人に強く認識させた事件でした。

 

これによって、日本と従来良好にあった当たり前のような関係を再度維持することがベストだという結論を導き出したと言えます。

 

もし、この香港デモがなければ台湾は中国にあっという間に飲み込まれていた可能性もありますし、少なくとも2012年の前総統再選の折にはそのような雰囲気も漂っていたのです。

総統選挙によって台湾人の意思をハッキリ示した

そして、2016年の総統選挙は台湾民進党の候補である蔡英文さんが当選し、台湾がどうあるべきかを台湾人がハッキリと意思を示したと言えます。

 

つまり、日本と良い関係を築くことが台湾人として、ごく普通に生活できることに繋がっていくと大きく再認識できたからに他なりません。

 

台湾人は日本人とは異なり、選挙でも良い悪いについてハッキリ示す国民性ですので、現在の総統である蔡さんにも台湾人の期待を裏切らないように頑張ってもらいたいものです。

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